小平智と谷原秀人が挑むワールドカップ。日本、3度目の世界一なるか (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 丸山&伊沢ペアは、3日目のフォアボール(※2人が各自のボールでプレーして、いいほうのスコアを採用)で、1イーグル、12バーディーの「58」という驚異的なスコアをマークして首位に浮上。フォアサム(※1つのボールを2人が交互に打ってプレー)の最終日は一時、ミケルソンとデビッド・トムズのアメリカペアに首位の座を奪われたが、土壇場で逆転した。

 最終日も6つスコアを伸ばして、通算36アンダーで頂点に立った丸山&伊沢ペア。終盤に連続バーディーを奪って、難敵アメリカを振り切った瞬間は、日本中のゴルフファンが興奮したに違いない。「当時はまだ子どもだった」という小平も、この感動的なシーンは鮮明な記憶として残っているという。

 さて、今大会の優勝候補、すなわち小平&谷原ペアにとって強敵となりそうなのは、まずは母国開催で意気あがるオーストラリアだろう。ペアを組むのは、PGAツアー今季2戦目のCIMBクラシックで勝利を挙げて好調なマーク・リーシュマンと、彼が選出した世界ランキング33位のキャメロン・スミス。地元ファンの声援を味方にして、かなりの躍進が見込まれる。

 過去23度の優勝を誇るアメリカも、当然V候補の一角だ。今年は、世界ランキング29位のマット・クーチャーと、同30位のカイル・スタンレーがペアを組んで出場。クーチャーは2週前の今季PGAツアー、マヤコバクラシックで4年半ぶりにツアー勝利を挙げ、その勢いに乗って、アメリカチーム24度目の頂点を目指す。

 欧州の有力チームとなるイングランドは、世界ランキング25位のティレル・ハットンが、チーム戦となると熱のこもったプレーを見せる、同39位のイアン・ポールターをパートナーに指名。実力ペアゆえ、こちらも侮れない存在だ。

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