松山英樹も体験。ジョーダン・スピースが意外な試合に参戦するわけ (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 顧みれば、『年間出場義務25試合』ルールが設けられたのも、人気のない大会を保護するため。PGAツアーの大会であれば、どの試合も大盛況かと言えば、決してそんなことはなく、スケジュールや会場(場所)によっては、なかなかトップ選手が集まらない試合も存在する。そこで、同ルールを設定し、人気選手がより多くの試合に出場する、あるいは、これまで参戦していなかった試合に人気選手が出場することで、トーナメントの活性化を図り、新たなファンの獲得も見込んでいる。

 ちなみに、スピースの他にも、イアン・ポールター(イングランド)が出場25試合を満たせずにルール違反となったが、彼もまた、新シーズンに出場経験のない試合に参戦することで、ペナルティーは免除されるようだ。

 何はともあれ、スピースのルール違反は残念なことではあるが、コミッショナーの粋な計らいにより、今回のことはラスベガスのファンにとって、結果的にうれしいニュースとなった。

 同大会には他にも、リッキー・ファウラー(アメリカ)、ブライソン・デシャンボー(アメリカ)、トニー・フィナウ(アメリカ)らトッププレーヤーが出場予定。例年になく、ハイレベルな戦いが繰り広げられそうで、楽しみな大会のひとつになった。

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