松山英樹も体験。ジョーダン・スピースが
意外な試合に参戦するわけ

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 PGAツアーには、2016-2017シーズンから施行されている、シード選手の『年間出場義務25試合』というルールがある。

 このルールは、タイガー・ウッズ(アメリカ)やフィル・ミケルソン(アメリカ)らライフタイムメンバー(※永久シード選手。ツアー通算20勝以上を挙げ、ツアーメンバーとして15年以上プレーしている者)や、45歳以上のベテラン選手には適用されないが、それ以外のシード選手は皆、1シーズンにおいて最低25試合は出場しなければいけないというもの。

 違反したら罰金、もしくは出場停止などの厳しい処分を受けることになるが、それには免除ルールもあって、『過去4年間に出場していない試合に出場する』ことで、厳罰を免れることができる。

 昨季(2017-2018シーズン)、左手のケガもあって出場試合が25試合に満たなかった松山英樹も、5月に過去に出場したことがなかったAT&Tバイロン・ネルソンに出場。同ペナルティーを免除されている。

 今回の、スピースのシュライナーズ・ホスピタル・フォー・チルドレンオープンへの出場も、同ペナルティー免除のためである。

 ただ、そもそもスピースの場合、本人の目算ではフェデックスカップ・プレーオフ最終戦のツアー選手権に出場すれば、ライダーカップを加えて、ギリギリで25試合という出場義務を果たせるはずだった。

 ところが、プレーオフ3戦目のBMW選手権で振るわず、同トーナメン終了時点のフェデックスカップ・ポイントが31位。30位までの選手に出場権が与えられる最終戦へ駒を進めることができなかった。

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