【木村和久連載】タイガー効果は?ツアープロとゴルフ雑誌の関係性 (3ページ目)
そこで、わりと「レッスン向き」と言われているのが、次に挙げる世代です。
(3)40代ぐらいのプロによる"優しいレッスン"
トーナメントで活躍していた選手も、40代に差しかかってくると、次第に勝てなくなってきます。体力的にも衰えるからです。
そうして、その衰えた体力を、テクニックでカバーして戦うのですから、まさに"レッスン向き"なのです。
例えば、プロアマのゲストとトラブルを起こしてしまった片山晋呉選手は、練習の虫で、しかも独自の練習法を編み出しています。そのため、一部で熱狂的な支持者がいます。『片山塾』でも開いて、アマチュアを指導する、なんてことをやっていただくのもありかと思いますが、いかがでしょう?
40代のプロは、その先に50歳から参戦できるシニアツアーが待っています。そういう意味では、試合に出場しつつ、セカンドステージに向けての準備期間でもあります。レッスン業界の人たちにとって、非常にオイシイ年齢層と言えそうです。
(4)レジェンドのレッスン
往年の名選手のレッスンは、もちろん役に立つのですが、当時は「あ~だった」みたいな話を聞くのも、結構楽しいです。レッスンそのものよりも、昔の武勇伝を聞いて満足している読者も多いのではないでしょうか。実際、それで十分だと思います。
もちろん、レッスンも面白いし、参考になります。シニア選手の飛距離は、レギュラーツアーの選手よりも劣ります。その分、小技が冴えわたっていますからね。
過去において、一番面白かったレッスン取材は、林由郎先生です。晩年は習志野カントリークラブで指導なされていました。そこで何度かお会いして、いろいろとお話を聞く機会がありました。
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