PGAツアー新シーズンが開幕。注目は日本でも活躍した韓国人ルーキー (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ウェブ・ドット・コムツアーのレギュラーシーズン最終戦も制して2勝目を挙げたイム。その後、入れ替え戦となる"ファイナルズ"を経て、シードランキング1位となり、新シーズンを迎えるPGAツアーの出場権を手に入れた。

 現在の世界ランキングは97位で、韓国勢としては3番目。今年8月にはメジャーの全米プロ選手権に出場し、予選通過を果たして42位タイという結果を残した。その成績からしても、今季PGAツアーでの躍進も大いに期待される。

 PGAツアーの狙いどおり、近年は下部ツアーで経験を積んで、結果を残してきた選手たちが目覚しい活躍を見せている。

 2017年にウェブ・ドット・コムツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得したチェソン・ハドレー(アメリカ)は、PGAツアー2017-2018年シーズンでも7度のトップ10入り。フェデックスカップ・ランキング44位という成績を残した。

 また、2016-2017シーズンのツアー選手権の覇者で、同シーズンのPGAツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したザンダー・シャウフェレ(アメリカ)も、2016年のウェブ・ドット・コムツアーで奮闘。下部ツアーでの厳しい戦いを経て、のし上がってきた選手だ。

 PGAツアーのQTに挑んでも、直接トップツアーには参戦できない昨今は、日本ツアーからのチャレンジは減っている。先にも触れたとおり、下部ツアーでの戦いを強いられる"下積み生活"への不安もあって、二の足を踏んでしまうのだろう。

 しかし、強い信念を持って挑めば、チャンスは十分にある。イムの飛躍は、そのことを示したいい例だ。

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