タイガー・ウッズが歴史的復活。スタッツが示す勝因は意外とコンサバ (5ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 2位に2打差で迎えた最終日の18番(パー5)。ウッズの勝利をこの目で見届けようと、大勢のファンがフェアウェーになだれ込んだ。

 第2打をバンカーに入れたウッズ。だが、3打目のバンカーショットを約2mにつけると、ウッズの表情からようやく笑みがこぼれた。

「最後まで何が起こるか、わからなかったからね。でも、バンカーからグリーンに乗せて、あれで勝てたと確信できた」

 バーディーパットは入らなかったものの、勝利を確実にしたのは、キャディーの助言で「最後に調整した」バンカーショットだったのだ。

 勝利の要因は、意外にもコンサバティブ。しかし、それこそがウッズの強さを引き出す起因となった。

 フェデックスカップ2位でシーズンを終え、世界ランキングは13位へと浮上したウッズ。早くも来季のマスターズでの、優勝候補の1番手に挙げられている。

 本当の意味でのウッズの復活劇は、ここから始まるのかもしれない。

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