【木村和久連載】セルフか、キャディー付きか、どっちがいいですか? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 あんまりにもひどいときは、同伴メンバーに断りを入れて、一旦砂をならしてボールを起き直します。そんなことをしたら、「ありのままに打つゴルフじゃない」と言う人もいるでしょう。けど、ありのままに打つのは"整備されたコース"という前提があっての話です。前の客が食べ散らかしたテーブルで、誰もディナーを食べないでしょ。

 もちろん、目玉は別ですよ。それはそれで、潔く打つか、打てそうもないなら、アンプレアブル宣言をして、ペナルティーを付加して打ち直します。

(5)キャディーさんへの気遣い
 若くて奇麗なキャディーさんだったら、夢のような一日を送れるのですが、そんな出会いは4年に1回ぐらいかな。オリンピックと一緒ぐらい、滅多にお目にかかれません。

 厄介なのは、通常はオバちゃんキャディーとのラウンドですが、こちらがお金を払って雇っているわりには、気を遣ったりすることです。

 例えば、売店でお土産を買ってあげるべきか。それは、キビギビした動きをしたから、そのご褒美なのか。あるいは、最初にお土産やチップを渡して、ハッスルさせるべきなのか。お土産やチップを渡すタイミングさえよくわからず、気を揉んでしまいます。

 基本的には、お土産の類いは同伴プレーヤーに任せていますが、売店でこちらだけ、美味しいソフトドリンクなどをいただいていると、なんか「キャディーさんにもあげなきゃマズい」みたいな雰囲気になります。

 あれ? それって、どこかで同じような体験をしているなぁ......。そうそう、キャバクラでキャバ嬢がドリンクをおねだりしてくるのと、どこか構造が似ています。

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