疑問符の改善に選手もすっきり納得。PGAツアーがさらに面白くなる (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 はたしてこれで、コースやテレビで観戦しているギャラリーやファンは、ツアー選手権における1打、1打の戦いをきちんとフォローし、エキサイトすることができているのか。そうした疑問や問題は常に囁かれていた。

 実際、戦っている選手たちも、自分が総合ポイントでどの位置にいるのか、詳細がわからない状態でプレーしているのが現状だった。

 そこで、来年からは総合優勝をかけたツアー選手権の戦い方が改善されることになった。それはどういうものなのか、というと、これまでリセットされたポイントがシンプルにツアー選手権に臨む選手のスコアに反映されることになったのだ。

 来季からはプレーオフが合計3大会となるが、最終戦に進める選手が30名であることは変わらない。そして、大会前にポイントがリセットされるのも同様だが、ポイント1位の選手が10アンダー、2位が8アンダー、3位が7アンダー、4位が6アンダー、5位が5アンダー......という形で、ポイントランキングをスコアに反映して大会をスタートする。なお、ポイント6位以下は、6位~10位が4アンダー、11位~15位が3アンダー、16位~20位が2アンダー、21位~25位が1アンダー、26位~30位がイーブンパーとなる。

 これなら、リーダーボードを見れば、総合優勝を争う順位も一目瞭然。大会の覇者がそのまま年間王者となり、大会後にツアー選手権と年間の勝者が2人並ぶようなこともなくなる。選手にとっても、ファンにとっても、非常にわかりやすい戦いになるだろう。

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