2018.09.22

【木村和久連載】ゴルフは
「紳士なスポーツ」なのに、なぜキレる?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 静岡のリゾートゴルフ場に、メンバーさんらと温泉ゴルフに来ていたときでした。その日は日曜日で、観光シーズンだったので、コース内も大渋滞。ロングホールにおいては、カートが延々と4台くらい連なっているのが見えて、「こりゃ、かなわんなぁ~」と"諦めモード"に入っていました。

 その渋滞は、ティーグラウンドはもちろん、途中のフェアウェーにまで及んでいました。まあ、丸一日、どのホールも混んでいる状態です。

 そんなですから、所在ないので、ひとりのビギナーに対してレッスンなどして、暇を潰すことにしました。そうして、やっとティーショットが打てる状況を迎えると、なぜか後ろの組の老夫婦がものすごい剣幕で怒鳴ってくるのです。

「コース内でレッスンしていいのかぁ! 禁止だぞ、早く打てぇ~!!」

 などと、とんちんかんなことを言い始めて、キレ出したのです。

 対して、こっちもメンバーの方がいたので、「今打っているんだから、静かにしろ。そっちこそ、マナー違反だろ」と、言い返しました。

 そこからは、こちらが「ず~っと渋滞なんだから、仕方がないだろう」と言えば、向こうは「早く打て!」と言うばかり。訳のわからぬ押し問答となり、最終的には「だったら、おまえらが先に行けば」と、その老夫婦たちをわざと先に打たせることにしました。

 まあ、1組先に進んだところで延々渋滞ですから、そこからはこっちが毎ホール、打ち込み状態で追いたてていきました。きっと、その老夫婦は怒鳴り込んだことを後悔していたと思いますよ。