ウッズと若き精鋭が米国選抜入り。今年のライダーカップはたまらない (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 カリフォルニア州出身で、テキサス州ダラスのサザン・メソジスト大学で学んだ。専攻は、物理学だった。デシャンボーが語る。

「もしプロゴルファーになっていなければ、きっと運動科学のスペシャリストになっていたと思う」

 2016年、マスターズでベストアマに輝いたあと、プロに転向したデシャンボー。下部ツアーのウエブ・ドット・コムツアーで勝利を挙げて、2017年からPGAツアーで戦っている。

 彼の特徴としてもっとも知られているのは、アイアンの長さがすべて37.5インチに統一されていること。これは7番アイアンの長さで、しかもライ角とバウンスも同じにしてあるという。さらにグリップは、現在のゴルフマーケットでもっとも太いものを使用している。

 このクラブによって、デシャンボー独自の「ワンプレーンスイングに大きく役立っている」と話す。

 ついでながら、これらのクラブにはすべて名前がついているという。60度のウエッジは「ザ・キング」。米ゴルフ界の"キング"こと、故アーノルド・パーマー氏が1960年にマスターズを制していることから、そう命名したそうだ。また、6番アイアンは「ジュニパー」。こちらは、オーガスタ・ナショナルGCの6番ホールの名前にならったという。

 デシャンボーのトレードマークは、敬愛する故ベン・ホーガン氏への思いを込めて、ジュニア時代から常に愛用しているハンチング帽だ。ただし、これは試合日のみ。練習ラウンドやプロアマ戦では、普通のキャップを着用している。

 サザン・メソジスト大学に進学したのも、故ペイン・スチュワート氏を慕ってのこと。米ゴルフ界の"英雄"たちへの思い入れと、自身のこだわりには尋常でないものがある。

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