【木村和久連載】プロアマ再点検。その世界をどこまで知っていますか? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 一方、大手のゴルフチェーンでは、傘下のゴルフ場から成績優秀者のメンバーを招待して、プロアマ大会を運営していました。

 実は、このプロアマに取材がてら出たことがあるのですが、参加選手はすごく盛り上がっていました。女子トーナメントの前日開催だったのですが、出場してくるアマチュア男子はシングルクラスがほとんど。女子プロより飛ぶし、ショットは正確だし......といった具合で、女子プロたちですら「出番がなかった」とぼやいていました。

 ハンデ15ぐらいで出場している私なんか、当然「お呼びでない」。ラウンドしているときから、疎外感をひしひしと感じていましたね。

 一応、チーム戦だったので、どこかで貢献しないといけないのですが、そんな機会はなかなか訪れません。悩んだ挙句、やけくそでパターを打ったら、長いのがポンポンッと入ってくれて、なんとかメンツは保てたかな、と。

 それはいいのですが、招待されたアマチュアの面々は、自分たちの倶楽部の誇りを懸けて、なおかつ、和気あいあいと戦える試合ということで、異常なハイテンションになっていました。

 そうした姿を見ていると、やはりプロアマは、社会的なポジションというより、いかにゴルフを愛しているかで呼ばれるべきではないかと思うのですが、いかがでしょう?

 いろいろな意味で、プロアマの転換期に差しかかっている昨今、最近流行り出しているのが"なんちゃってプロアマ"というか、数人のプロをゲストで呼んで、チャリティ形式だったり、レッスン形式だったりで、プロアマ大会を開くというものです。

 出場している選手は、シードプロもおりますが、一時期活躍していたけど、今はシニアツアーに向けて充電期間中、みたいなプロが多いです。

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