【木村和久連載】プロアマ再点検。その世界をどこまで知っていますか? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 通常のトーナメントのプロアマにおいて、出場者の偉い順番を言うと、以下のとおりです。一番はなんといっても、これ↓です。

(1)スポンサー筋
 これは、冠スポンサーのお偉いさんと、同スポンサーの取引先のオーナー連中です。取引先の金融機関や出資者のお偉いさんとかですかね。

(2)関連企業、自社の社員、取引先の重役筋。

(3)がんばっている下請け企業の社長たち

(4)マスコミ、タレント関係
 深夜のゴルフ番組などで活躍する女性MCやリポーター、そしてゴルフ雑誌の関係者ですね。

(5)運営各社、ボランティア、開催コースの地元の偉い人
 実は、ゴルフ場周りの旅館組合とか、ゴルフ場の運営に携わっている会社などに対して、「ご苦労さん」の意味を込めて、それらの幹部を招待している場合があります。

 まあ、ざっとこんな感じですか。

 男子トーナメントのプロアマは、いろいろと脚色して華を添えて盛り上げないと、地味になりがちです。だから、女性のマスコミ&ゴルフ関係者は"お呼ばれ"される確率が高く、そうした方々は非常に重宝されます。

 いずれにせよ、プロアマはBSなどで放送されることも減って、利益を産まなくなりました。

 プロアマ自体がクローズされた"インビテーション"であり、一般の人が参加できない閉塞性も問われています。今は、大会スポンサーの"懐の深さ"を見せるためのプロアマで、今後どうなっていくのか、その成り行きを見守りたいと思います。

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る