【木村和久連載】プロアマ再点検。その世界をどこまで知っていますか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 こうして、ゴルフ好きの俳優が自分の名前を冠にしてプロアマを行なってきたアメリカ。それが、日本にも伝わって、「じゃあ、日本でもやろう」と登場したのが、平尾昌晃チャリティゴルフや、大橋巨泉インビテーション(1977年~1993年)などです。

 一方、プロトーナメントの世界でも、アメリカではプロアマが盛り上がっていると評判になって、日本でも「じゃあ、前夜祭がてら(大会の)前日にでもやってみよう」となったようです。いずれにせよ、試合前はセレモニーをやっていたので、スポンサーのご機嫌伺いには、プロアマはちょうどよかったみたいです。

 日本で最も有名なプロアマは、男子ツアーのフジサンケイクラシックのプロアマです。日本のゴルフ好き芸能人が総結集すると言われ、プロアマのみのテレビ放送があったりして、その人気は本大会をしのぐ勢いです。

 こうなると、プロアマに出場する芸能人は"営業"仕事になりますから、お車代と称して、ギャラまでもらえます。

 とはいえ、芸能人ばっかりのプロアマはフジサンケイぐらいなもので、あとは女子ツアーのサマンサタバサ ガールズコレクション・レディースのプロアマが派手かな、という印象ですね。

 男子ツアーのトーナメントにおけるプロアマの多くは、"ギョーカイ"のゴルフ好きオヤジがコネを使って潜り込んでいる場合が多く、ただのオッさんのコンペにしか見えないこともないです。

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