全米プロ選手権。松山英樹はメジャー制覇に必要な「幸運」をつかめるか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 さて、日程が大きく変わる来年からは5月開催と、全米プロが8月に開催されるのは今年で最後となるが、昨年の大会では松山英樹が熾烈な優勝争いを展開。最後はジャスティン・トーマス(アメリカ)との戦いに敗れて男泣きした。その姿は、いまだ鮮明な記憶として残っている。

メジャー制覇を目指す松山英樹に注目が集まるメジャー制覇を目指す松山英樹に注目が集まる 結果は5位。メジャーの最高成績(同じく昨年の全米オープン2位)には届かなかったが、ある意味、メジャー制覇にもっとも近づいた大会だった。その激闘を今一度、振り返ってみたい。

 舞台となったのは、PGAツアーのウェルズファーゴ選手権が毎年行なわれている、ノースカロライナ州シャーロットのクエイルホロー・クラブ(全長7600ヤード、パー71)だった。

 前週のWGC ブリヂストン招待で優勝した松山は、心身ともに充実していた。初日は出入りの激しいプレーながらも6バーディー、5ボギーの「70」で回り、首位と3打差の15位と、まずまずのスタートを切った。

 圧巻だったのは、「64」をマークした第2ラウンド。序盤から安定したプレーを見せて、驚異の「61」を記録した前週の最終日を彷彿とさせる、素晴らしい内容だった。

 その後、3日目は一時首位に立つ場面もあったが、首位のケビン・キスナー(アメリカ)に1打差の2位で最終日を迎えることになった。

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