上り調子のタイガー・ウッズ。相性抜群の舞台で「有終の美」を飾るか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ウッズが8度の優勝を遂げているコースは計3つある。このファイヤーストーンCCと、アーノルド・パーマー招待のベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)、そしてファーマーズ・インシュランス(7回)と全米オープン(1回)を制しているトーリーパインズ(カリフォルニア州)である。

 ファイヤーストーンCCで行なわれたブリヂストン招待では、1999年、2000年、2001年大会と3連覇を達成。さらに、2005年~2007年大会において2度目の3連覇を果たしている。その後、2009年大会で7度目の優勝を飾り、8度目の勝利を挙げた2013年大会には2日目に「61」のコースレコードをマーク。2位に7打差をつける圧勝劇を演じている。

 ちなみに、ウッズが「61」を記録した際、松山英樹が同組でラウンド。そのプレーを目の当たりにした松山は、それから4年後の昨年の大会で、最終日に「61」をマークして頂点に立った。何とも不思議な縁である。

 それにしても、ウッズはどうしてファイヤーストーンCCでこんなに勝てるのか。

「目の前に真っ直ぐとコースが開けている。こういうコースでのプレーは、子どもの頃からずっと好きだった」と、2009年に勝った際、ウッズはそう語っている。そして、こう続けた。

「子どもの頃、父と一緒に林でセパレートされたコースをよくプレーした。それは、少し古いタイプのコースかもしれないが、変な罠はなくて、自分の目で見て(狙いどころが)わかるコースだ。

 こういうタイプのコースでプレーすることは、1年を通じてあまり数多くの機会はない。おそらくここ(ファイヤーストーンCC)と、(ジェネシスオープンが開催される)リビエラCC、(ウェルズファーゴ選手権が行なわれる)クウェイルホロー・クラブくらいだろう。だから、それらの大会には選手たちが好んで出場するんだ」

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