2018.07.30

全英オープン勝者を輩出したのは12カ国。
日本が加わる日はいつ来るのか

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 思えば、昨年のロイヤルバークデール(イングランド)での戦いにおいても、優勝したジョーダン・スピース(アメリカ)が最終日の13番ホールでティーショットを右に大きく曲げた。そして、練習場にドロップした2打目をグリーン近くまで運んでパーとしたが、あの1打はバレステロスの”伝説の1打”を彷彿とさせるものだった。

 さて、バレステロスがその後に制した全英オープンは、1984年のセントアンドリュース(スコットランド)、1988年のロイヤルリザム&セントアンズで開催された大会。その間、マスターズでも2度の優勝を遂げたバレステロスは、スペインの英雄となった。

 以降、そんなバレステロスに憧れて育った選手がスペインから続々登場。そのうち、ホセ・マリア・オラサバル、セルヒオ・ガルシアらがメジャーチャンピオンとなって、ゴルフの小国だったスペインを大国に押し上げた。それらのことは、まさしくバレステロスの功績といえるだろう。

 今回と同じカーヌスティで行なわれた大会を振り返ってみれば、2007年大会ではアイルランドのパドレイグ・ハリントンが優勝。これが、アイルランド人として初の全英オープン制覇だった。

 アイルランドには、300以上のコースがあり、世界を代表するリンクスコースを有する国でもある。欧州におけるゴルフ大国のひとつでもあるだけに、その結果はなんとも意外なものだった。

 同大会において、当初注目を集めていたのは、最終日を単独首位で迎えたスペインのガルシアだった。しかし、ガルシアは前半からスコアを落としていった。