【木村和久連載】男子ツアー盛況への道をあの「通販会社社長」に学ぶ (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(1)トーナメントの"顔"を作る
 通常のトーナメントの会長は、スポンサー筋だったりして、ぜんぜん顔が見えません。"片山晋呉騒動"のときの大会会長は青木功プロで、青木さんがいたからこそ、事件を隠すことなく、公表したとも言われています。

 そこで、往年の名選手でもいいし、ゴルフ通の俳優でもいいのですが、どのトーナメントでもそうした方々を名誉会長にでも祭り上げて、そのうえでツアー集客プランをスタッフと練り挙げるというのはどうでしょう。

 もちろん、不祥事やトラブルも隠蔽することなく、オープンにやる。そうやって、情報公開を進めるべきですね。

(2)全米オープンを反面教師に
 今年の全米オープンをご覧になりましたか? 正直言って、ぜんぜんつまらない試合で、試合というより"苦行"とか"罰ゲーム"みたいな感じでした。

 余りにも速いグリーンのおかげで、「アメリカのゴルフの良心」とも言われたフィル・ミケルソンが、転がっているボールを打ってしまうほど。2ペナもよしとしたミケルソン、完全に壊れていましたね。

 そんなふうに、ミケルソンの人間性までも崩壊させる試合って、何なの? 菜々緒さん演じるドSキャラしかいませんよね。

 というわけで、4日間のトーナメントだったら、トータル15~20アンダーぐらいのセッティングでいいと思います。所詮、ゴルフはスポーツの"ショー"なのだから、バーディー連発でいいじゃないですか。

 ホームランのない野球、0-0のサッカーとか、いくら白熱した試合でも、つまらなかったりしますし......。

 ということで、次。

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