「エース」を手放したウッズ。ニューパターで「完全復活」が見えてきた (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 こうして、クイッケンローンズ・ナショナルには新しいパットで挑んだウッズ。2日目には「65」の好スコアをマークし、首位と4打差の11位に浮上して「ついに優勝争いを演じるか」と一気に注目を集めた。

 しかし、最終的にはフランチェスコ・モリナリ(イタリア)が最終日に「62」という圧巻のスコアをマークして、大会レコードとなる通算21アンダーで圧勝。ウッズは、4位に終わった。

 ウッズも最終日に「66」をマーク。アーノルド・パーマー招待以来のトップ10フィニッシュを飾った。はたして、それはパッティングが向上したからなのか。

 残念ながら、まだ「完璧」とはいえないだろう。とりわけ最終日は、ショートパットのミスが目立った。10番で2m、14番で1mのバーディーチャンスを逃している。

 ただ一方で、6~7mのミドルレンジのパットをよく決めていた。同大会におけるパッティングのストロークゲインは、4日間トータルで1.194と7位。最終日に限れば、2.948で4位という成績を残し、パッティングがスコアアップに貢献したのは間違いない。

 その点については、ウッズも満足そうに語った。

「(新たなパターを使って)自分の思ったラインに打つことができるようになって、距離感も抜群だった。今週は、いいパットをたくさん打った。

 それが入らないのは、仕方がない。自分の思ったラインに打ち出せていればかまわない。この2カ月は、それができていなかった。ようやく今週、それができるようになった」

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