「エース」を手放したウッズ。ニューパターで「完全復活」が見えてきた (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 だがその後、メジャー第1戦のマスターズで32位、「第5のメジャー」を呼ばれるプレーヤーズ選手権で11位、メモリアル・トーナメントで23位、メジャー第2戦の全米オープンでは予選落ち。ショットに関しては見事な復活を遂げていながら、パッとしない成績が続いた。実はその原因が、パッティングにあると見られていた。

 たとえば、メモリアル・トーナメントでは首位と5打差の7位タイで最終日を迎えて、逆転Vの可能性をウッズ自ら匂わせていたが、2m以内のパットを7回も外した。その結果、優勝争いに加わることができなかった。

 パットの貢献度を示すパッティングのストロークゲインは、全米オープンまででツアー89位。ウッズ自身、「飛距離も戻って、ショットは完璧。あとは、今年の初めのようにパッティングさえ決まれば......」と嘆いていた。

 そこで、全米オープン翌週のオフウィークに、ウッズはバハマに滞在して新しいパターをいろいろと試していたという。そして今回、テーラーメイドの『アードモア3』を選んだ。ウッズが言う。

「(新たなパットには)まずは自分のフィーリングを感じられるものがほしかった。正しい位置で構えられて、ラインが見えるものがほしかった。思ったラインに打ち出すことができれば、以前のようにパッティングができるはずだからね。

(ここ最近は)思ったところに打ち出せなくて、ラインさえもわからなくなってしまう、という悪循環にあった。そこから抜け出したいんだ」

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