【木村和久連載】「片山騒動」で注目集まる、プロアマ攻防戦100年史 (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 以前、シングルの若造とゴルフをしたのですが、途中までいい勝負をしていて、たまたま1打、こっちが勝っていました。そうしたら、その若造がぶんむくれて「あなた、嘘をついているでしょ。本当はシングルでしょ。すげぇ、騙された」って、吐き捨てるのです。

 それには、呆れました。別に「あんたとニギッてないじゃん」って思いましたよ。だいたい、最初から「おまえみたいな、メガネのヘボに負けるわけがない」という態度が頭にくるんですよね。

 結局、最後は僅差で若造が勝ったので機嫌もよくなっていましたが、もし負けていたら、私に対して罵詈雑言の嵐だったかも......。こういう人とは、2度と回りたくないですね。

 ちょっとハンデのいいアマチュアがこれですからね。たぶん、プロだったら誰でも、アベレージアマに負けたらブチ切れて、クラブを放り投げて帰るんじゃないですか。

 そこで、片山選手の復帰計画ですが、TBS系列で放送されている『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』のゲストとして登場してもらうのはどうでしょう。企画としては、お爺ちゃんに変装したトップアマと一緒にプロアマに出場し、空振りを連発するその同伴プレーヤーに対して、片山選手がキレないか。それを、じっくり観察するわけですね。

 さらに後半は、逆にトップアマが本来の実力を発揮して、片山選手を追い詰めていく。そこでまた、片山選手がキレないかどうかテストする、という感じです。

 もしこれをクリアできたら、ツアーに復帰しましょうかね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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