【木村和久連載】来年から「新ルール」。その時ゴルフ場で起きること (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフって、一番最後に打つ人が有利です。だって、3人分のショットの情報が集まりますから。特にショートホールでは、気になるピン方面の風向きなどの情報がどんどん得られます。

 そうなると、今後は一番うまい人が最初に打つ――ということが起こってくるかもしません。打つ順番が自由ですから、みんなが先に打つのを遠慮して、「どうぞ」「いえいえ、どうぞ」「いや、へたくそなんでどうぞ~」と言われて、一番うまい人が「じゃあ、オレが打つわ~」って、ダチョウ倶楽部のコントみたいな展開になりそうですね。

(3)バンカー2打罰で外出し
 バンカーの中に入ったボールがどうしても打てないとき、現行ルールでは「アンプレアブル宣言」をして、バンカー内でピンに近づかない距離でドロップできます(あるいは、打った場所からの打ち直し)。

 新ルールでは、もうひとつ選択肢が増えました。どうしても打てない、もしくは打てるけど、1回でバンカーから脱出できないと判断したとき、2打罰を加えてバンカーの外にドロップできるのです。

 これをやってみたくて、機会を狙っているのですが、いまだそういう状況に陥っていません。

 じゃあ、2打罰して外に出さざるを得ない状態とは、どういったものでしょう?

 これは、バンカーそのものが難しい場合です。アゴが3mぐらいあるとか。それでかつ、アゴの下でボールが目玉になっているとか。通常のアンプレアブル宣言をして、バンカー内にボールをドロップしても、そこから脱出できるだろうか? そう思ったときに、2打罰ルールを使うかもしれません。

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