メジャー制覇の夢を語らぬ松山英樹。沈黙が示す全米オープンへの想い (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「当時は、『タイガー・ウッズvsUSGA(全米ゴルフ協会)』みたいなところがあって、USGAがタイガーを目の敵(かたき)にして、どれだけグリーンを難しくするか、ということに苦心していましたから(笑)。

 今は、タイガーを見て育った世代が活躍する時代。日本の競馬界でいう、ディープインパクト産駒の競走馬がしのぎを削り合っている状況にあると思います。真っ直ぐ飛ばして、(誰よりカップに)入った選手が勝つ」

 昨年の全米オープンで2位タイと、日本人初のメジャー制覇にあと一歩に迫った松山英樹にも当然、そのチャンスはある。前週の土曜日にコース入りして、合計3ラウンドをこなして本戦を迎える松山は、コースの印象と攻略のカギを淡々と語った。

「フェアウェーは確かに広いですけど、ティーショットをラフに入れたら大変なことになる。グリーンはポアナ芝で、傾斜がすごい。

 まずはフェアウェーをキープして、それができたらショットがカギを握るし、それが外れたらアプローチが大事になる。すべてがうまくいかないと勝てないと思いますけど......そんな完璧なゴルフはできないと思うんで、一つひとつ、無駄なものがないように」

今季メジャー第2戦の全米オープンに挑む松山英樹今季メジャー第2戦の全米オープンに挑む松山英樹

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