【木村和久連載】プロとアマでは、使っているクラブがまったく違う (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 さらに上のシングルになりますと、調子が悪いクラブのリシャフトは"お約束"となっています。

 もちろん、市販品の"吊るし"クラブでそこそこ飛んでくれれば問題ないわけで、必ずしもすべてのクラブをリシャフトすることはありません。それこそ、クラブと本人の相性次第ということになるでしょう。

 そんなわけで、私もアマチュアゴルフ人生をひと回りして、達観できる年齢になりました。昔はリシャフトをしていましたが、今はヘッドスピードも落ちたので、メーカーが作った吊るしのクラブをそのまま使っています。

 若い頃は、「メーカーの作るクラブは、セッティングが甘いんだよなぁ」なんてことを言っていましたが、最近は自分の体のほうが甘くなり......って、糖尿病じゃないですよ。とにかく、リシャフトするほどの体じゃなくなったのです。

 そもそもクラブメーカーは、スコア100ぐらいのアマチュアが打って、ちゃんと飛ぶように作っているのです。ようやくメーカーが狙っている層に、自分も当てはまるようになりました。

 現在、吊るしの高反発クラブが絶好調です。最近は飛ばし屋を相手に回して、ドラコンを獲りましたから。

 年老いてわかること、それは「吊るしクラブ、バンザイ!」「高反発、サイコー!」......って、そういうことだったんですね。

◆来春から毎月メジャー開催で、もう大変。PGAツアー改革の狙いは?>>

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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