【木村和久連載】プロとアマでは、
使っているクラブがまったく違う

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 いろいろ諸説ありますが、プロの場合、ミート率が違ってきます。簡単に言うと、ナイスショットをする確率、どれだけ「芯を食った」か、という回数ですね。

 我々も、まぐれ当たりで芯を食えば、230~240ヤードぐらい飛ぶことがあるでしょう。盆と暮れ、くらいはね。

 片やプロは、ほぼ毎回芯を食っていますから、クラブの機能を常に最大限引き出しています。その差、ですね。

 まあ、おおよそアマチュアの場合、ナイスショットをして220ヤードです。おそらく10回打った平均をとれば、200ヤード未満がいいところでしょう。結局、10回に1回のナイスショットを平均飛距離と言い張っているだけです。

 とにかく、プロは"盆と暮れのショット"が8割ぐらいの確率で打てますから、そりゃ飛びますよ。

 あと、自分に合った適正のシャフトですか。プロはプロのフィッターと何度も相談し、最大限の飛距離を出すためにあつらえたシャフトを利用して、飛距離を伸ばします。

 加えて、パワーロスの少ないスイング、クラブにマッチした飛ぶボールの使用など、総合力で飛ぶようにしているのです。

 というわけで、女子プロが使っているクラブと同じドライバーを買ってはみたものの、「さほど効果が得られなかったな」と感じた熱心なアマチュアは、さらなる飛躍を遂げようと、シャフトの交換に挑みます。

 シャフト交換、すなわち"リシャフト"をする層というのは、だいたい2回に1回ぐらいは80台が出る腕前となり、ハンデが12ぐらいになった人たちでしょうか。ゴルフの腕前が伸び盛りにあって、スコアアップにどん欲ですから。

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