【木村和久連載】リゾートコースでは、どうして叩いてしまうのか? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 また、気持ちの部分においても、「リゾートに来た!」とハイテンションになっているので、戦略上の読みは甘くなります。

 例えば、池越えまでの距離190ヤードなんて、スプーンがまぐれ当たりしないと越えない距離です。でも、すでに"リゾート気分"で冷静さを失っていますから、「ここは記念だから」とスプーンをマン振り。その結果、チョロしてボテボテのゴロになったりして......。ボールを失わなくてよかったですね、となるのが関の山でしょう。

 こうして、リゾートゴルフでは叩いてしまうことが多いのです。

 けど、叩いたからといって、まったくめげないのがリゾートゴルフのいいところ。しょげている間もなく、すぐさま夜の"19番ホール"が始まります。

 プールサイドでタヒチアンショーを見たり、あるいは夜の繁華街に繰り出して暴れまくったり......。そうして、自分が叩いたことなど、ケロッと忘れてしまいます。

 さらに翌朝、すごくいい気分で目覚めて、またゴルフを開始。「さあ~、今日も叩くぞ~!」って、それ開き直りですか。

 ほんと、リゾートっていいなぁ。いくら叩いても、精神的に落ち込みませんから。

リゾート地では気持ちが浮ついて、ゴルフに集中できないのかもしれませんね...リゾート地では気持ちが浮ついて、ゴルフに集中できないのかもしれませんね...

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る