【木村和久連載】リゾートコースでは、どうして叩いてしまうのか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 今年のマスターズ初日、昨年の覇者セルヒオ・ガルシア(スペイン)が15番ホールで13打も叩く姿を見るにつけ、アマチュアゴルファーの心理としては「憧れるけど、ラウンドするのは怖い」ってなりますよね。

 もちろん、誘われてラウンドできる機会に恵まれたら、"清水の舞台から飛び降りる"つもりでプレーしますけど。でもまあ、結構シビアでしょうね。前進4打ティーとかないですし......。我々がラウンドしたら、毎ホール"魔物"に会うのですから、"やくそう"を多めに持っていかないと......って、ドラクエかよ~。

 そんなわけで、憧れのリゾートコースは案外難しいのです。

 ロケーションがいいのは、池やクリークが多いということです。加えて、リゾート特有の芝の植生が、思ったようなプレーをさせてくれません。

 沖縄なら、草が太くて芝に負けてしまうことがあります。茎も長いので、打ったときに絡みついてきます。さらに、コースに点在しているガジュマルという木の枝や根が四方八方に伸びていて、とても厄介です。

 究極なのは、グリーン上。高麗芝やティフトン、バミューダなど、難しい芝生が多く、曲がり具合が読みづらいのです。

 そうした芝生事情は、北海道のコースも同様です。

 こちらは、すべて洋芝になっているコースが多いです。洋芝は草が絡んできたり、あるいは"突っかかる"感覚になったりする場合が多く、フェアウェーをキープしても打つのが難しいです。

 さらに、ラフが伸びている場合は、出すだけで精一杯。あと、北国なので、芝の生育がまばらで、芝が薄いところもあって、これがまた厄介なのです。

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