米メディアも絶賛の嵐、小平智「奇跡のツアー初優勝」がもたらすもの (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 また、その人となりについては、こう詳細に伝えられた。

「(小平は)礼儀正しい日本の好青年。昨年結婚したばかりで、伴侶となった(古閑)美保夫人は元ツアー選手。日本ツアーの賞金女王にも輝いており、彼女のサポートも大きい」

 アメリカのゴルフチャンネルでも、小平の特集を組んで大々的に紹介されていた。その結果、アメリカでも多くの人が、小平の存在を知ることになったに違いない。

 ちなみに、SNSでもたくさんの著名人からメッセージが投稿されて、ジャック・ニクラウス(アメリカ)やゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)など、往年の名プレーヤーたちも小平の勝利を祝福。彼らがそのプレーぶりを評価しているのだから、なおさら栄誉なことと言える。

 この勝利によって、小平が得るものも多い。まずは、PGAツアーメンバーになる資格を得て、2年間のシード権も獲得した。小平はすぐさまその資格を行使する意思を表明したので、今季はツアーメンバーとして、来季の2018-2019年シーズンと翌2019-2020年シーズンは、シード選手としてフル参戦することができる。

 この優勝でフェデックスカップ・ポイントも500ポイント獲得。ランキング上位40位以内まで浮上し、昨年の例からすれば、今季はプレーオフ2戦目のデル・テクノロジーズ選手権までは確実に出場できるだろう。

 さらに、今季のプレーヤーズ選手権をはじめ、ディーン&デルーカ招待、メモリアル・トーナメント、ザ・ナショナル、全米プロ選手権、来季のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ、キャリアビルダー・チャレンジ、そしてアーノルド・パーマー招待といった、招待試合や限られた選手しか出場できない試合の出場権も得た。

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