【木村和久連載】ショーアップ化のため
「ゴルフスタジアム」の建設を!

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 これは、コースの端と端から同時に打つ――そんなことしたら、高速道路を逆走する暴走車みたいになって、事故を起こしてしまいますがな――のではなくって、ある日は1番ティーからスタートして、ある日は18番グリーンの脇にあるティーグラウンドからスタートする、ということです。

 発想としては面白く、とある日は打ち下ろしだったホールが、別の日に行くと、打ち上げのホールになっているわけで、刺激的です。ただ、この逆走できるコースは、2回行かないと、その面白味がわからないのが難点ですかね。

 一風変わったコースを求めるとなると、日本では限界があります。ならば、世界に目を向けて、面白いコースを探ってみましょう。

「絶対、ここに行きたい」と思っているのが、タイの『ロイヤルバンコクスポーツクラブ』のゴルフ場です。

 ここは、なんと競馬場の中にコースがあります。距離は短めですが、18ホールの設定で、500ヤード程度のロングホールもあり、十分にプレーを楽しめるそうです。

 競馬場の中にゴルフコースを造るという発想がすごいし、素晴らしすぎます。日本でも、東京競馬場や中山競馬場の中に造ればいいのに......って、絶対無理だろうな......。

 けど、野球場と練習場のコラボは実現しています。それは、神宮外苑です。

 神宮第二球場は、野球の試合がないときはゴルフの練習場になっています。野球をしている間でも、裏にある小さな練習場でなら、ボールは打てますけど。

 ともあれ、野球場でボールを打つのは、すごく気持ちいいです。だって、打った球が全部ホームランになるんですから。飛ぶ人は、7番アイアンぐらいでホームラン。飛ばし屋になった気分になれますね。

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