苦難のマスターズ。宮里優作、池田勇太、それぞれがハマった落とし穴 (2ページ目)
「経験したことがないことが多く、難しかった」
そう振り返った宮里が強烈な"罠"にハマッたのは、初日の15番パー5だった。そこまで我慢のプレーをしていたが、このホールでトリプルボギーの「8」。手厳しい"オーガスタの洗礼"を受けてしまった。
2オン可能なパー5。宮里の第2打は、グリーン奥へと転がった。返しのチップショットは、ボールを上げるか、エッジでワンクッションさせるか迷ったが、ワンクッションを狙って打った。
しかし、そこで痛い目を見た。ボールは大きくバウンス。そのまま勢いよく転がって、反対の池に落ちてしまったのだ。結局、フェアウェーまで戻って打った第5打をオンさせたものの、3パットして崩れた。
「1番のティーショットはすごく緊張した。体が思うように動かなくて。ショットの調子も悪かったけど、細かいジャッジミスがあった。
15番は......練習ラウンドでは、あそこはワンクッションで(ボールの勢いを)取られていたのに、今日は(芝生が)硬くなっていた......」
オーガスタでは"経験が必要"ということが、改めて浮き彫りとなった一打だった。
「なんとかなりそうで、ならなかった」と、初日、2日目も「77」を叩いた宮里。それでも、最後はマスターズでのリベンジを誓った。
「(オーガスタは)攻め方ひとつで、すごく変わっていくなっていうことを痛感させられました。でも、1回はコースを見られた。来年からはここを想定して、これからいろいろなことができる」
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