【木村和久連載】「ゴルフのどこが好き?」と聞かれてどう答えますか (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 また、50歳を過ぎると、年々飛距離も落ち、以前より腕前が落ちているのは確かです。ベストスコア更新なんて、何年前の話だっけ? そこには、マンネリになっている自分がいるのです。

 そこで、老獪(ろうかい)な大人は自分の趣味を正当化するために、このようなことを言います。

「ゴルフは1日中、野原を駆け巡って、健康的だから好き」とか、「気の置けない仲間と冗談を言いながら、1日過ごせるから楽しい」とか。

 そうですね、だんだんいい感じになってきました。スコアにこだわらず、視点を変えてみると、ゴルフは非常に魅力的な遊びに見えてきます。

 けど、健康的というなら近くの公園を30分も歩けば済む話です。社交も都内で何かしらのパーティーに行くか、友人と飲み会をすれば安く済みます。

 実はゴルフには、もっと奥深い魅力的な意義があるのです。

 ここで、私はひとつの結論に達しましたので、報告させていただきます。

「ゴルフが好きというより、ゴルフができる環境にいる自分が好き」なのです。

 あ~、今年もゴルフ代の小遣いを稼ぎ、遊ぶ時間を作り、そしてプレーする仲間がいることに感謝しなきゃ。そういうことができることが幸せなのだ、と。

ゴルフができる環境にあるって、本当に幸せですよねゴルフができる環境にあるって、本当に幸せですよね

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