ミケルソンら「オヤジ勢」が復調。
マスターズで松山、トーマスと激突

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 一方、この大会では新鋭の活躍も話題になった。最終日に崩れてしまったが、3日目まで首位に立っていたのは、21歳のシュバーンカル・シャルマ(インド)だった。

 勝てば、WGC最年少優勝記録だったが、さすがにビッグタイトルを目前にしての重圧には勝てなかったようだ。最終日は、前日とは別人のようにパットが決まらず、「74」とスコアを落として9位タイに終わった。

 ともあれ、このシャルマにとっても、優勝したミケルソンはまさしく"レジェンド"と言える存在だ。

 1996年7月生まれのシャルマ。少年の頃、母国インドで早朝に放送されていたゴルフ中継をよく見ていたという。なかでも、2004年にマスターズで初のメジャー制覇を遂げたミケルソンの姿は、強烈な印象として残っている。ゆえに、最終日のミケルソンとの"競演"には興奮を隠し切れなかった。

「まさかミケルソンと、世界選手権シリーズの最終日、それも最終組で一緒にプレーできるなんて......。夢のようだった」

 ちなみに、このシャルマはアジアツアーを主戦場とする選手だが、今季の欧州ツアーでは、昨年12月のヨハネスブルグ・オープン(南アフリカ)、2月のメイバンク選手権(マレーシア)と早くも2勝。現在、欧州ツアーの賞金ランキング『レース・トゥ・ドバイ』でトップを走り、欧州・アジアでは最も勢いのあるヤングガンだ。

 さらに、今回のメキシコ選手権で9位と活躍したのち、マスターズ委員会から特別招待を受けており、まもなくメジャーデビューも果たすことになる。

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