【木村和久連載】「名門クラブ」と「名コース」の違いって何なのか? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 石像や目玉のバンカーなど、オブジェがてんこ盛りで、しかもアゴの高いバンカーやアイランドグリーンも設置し、大いに話題になりました。コースとクラブハウス、改造費を足して250億円ほどかかったそうです。

 ここは、よく叩くコースとして有名になり、最低でもボールを半ダースは持って仲間内でいきました。怖いもの見たさ、ですかね。高低差6mのバンカーに入れて「出ない」と嘆き、アイランドグリーンに"特攻"して果てるのが、お約束でした。

 そういうコースは他にもあって、千葉県のきみさらずゴルフリンクス(旧・真里谷カントリークラブ)が、ピート・ダイ設計のアイランドグリーンを初期に設置したコースとして有名です。当時はアイランドグリーン目当てにたくさんの人がやって来て、バンジージャンプ並みの人気で、ほぼアトラクション化していましたね。

 茨城県の石岡ゴルフ倶楽部も、ジャック・ニクラウス設計の真骨頂であり、難易度の非常に高いコースです。フェスキューのラフというか、身の丈以上ある草が有名で、そこに入れたら確実にロストボールでした。

 ちなみに、某有名選手がトーナメント中、8番ショートホールで「19打」も叩く日本記録を残しています。これで、ますます人気に拍車がかかり、連日お客さんが詰めかけたというのですから、不思議ですよね。

名門コースというと、確かに難易度は高いのですが...名門コースというと、確かに難易度は高いのですが...

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