【木村和久連載】突っ込みどころ満載。ゴルフの「どんくさい」あるある (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 あとね、とあるコースで、ボールを林に打ち込んで探していたら、焦げくさい匂いがして、ふと見上げたら、黒焦げになった樹木が中折れになっていました。聞けば、最近カミナリが落ちた跡なんだそうです。

 くわばら、くわばら。悪いけど、このコースには雨の日は行きません。かんにんな。

 どんくさいのは、コースやお客さんだけではありません。コーススタッフにもどんくさいことをする人がいます。

 某コースの管理の人は、猛暑日にグリーンに水をまこうとして、とんだ失敗をやらかしたとか。スプリンクラーの蛇口を開けたら、そこから熱いお湯が出てきて、グリーンを枯らしてしまったのです。

 ありえない暑さで、水道管の中の水も相当熱くなっていたんですな。これ、実話ですよ。コース管理の方を責める気はありませんが、やっぱどんくさい話ですよね。

 再び、どんくさいコースのお話。

 工事中で、ミドルホールが170ヤードのショートホールになっていた、というコースがありました。「なんだよ、やたらショートホールが多いと思ったら、ここは本来ミドルだったのね」と納得してプレーするも、ホール内ではショベルカーとかが騒音を響かせて、たまったものじゃありません。ほんと、どんくさいショートホールだなぁ~。

 まあでも、そうやってぶつくさ文句を言いながらも、その日のスコアが「89」だったりすると、そんなことも忘れてにんまり。

「パー71のコースでよかった。パー72だったら、80台なんて出なかったもん」ってね。どんくさいショートホールに感謝ですな。

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