【木村和久連載】突っ込みどころ満載。
ゴルフの「どんくさい」あるある

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

「参ったぁ~。和式トイレを使うなんて、何年ぶりだよぉ~。これって、自分の出したものの匂いが直撃だから、嫌なんだよねぇ~」

 歳をとると足腰が弱っていますから、和式だとそれもまたつらい。さて、どうしたものか......。我慢して、洋式の部屋が空くのを待つか......。

「そんな余裕ある? いや、ぜんぜんない!」

 すでに"肛門様"から"ご本尊"がはみ出そうだし......って、ホントどんくさいなぁ~。

 結局、極限状態に達し、諦めて和式トイレで"糞死"しましたとさ。

 続いて、某バブルコースでの体験談です。

 そのコースは、建物も立派、コースも最高です。午前中から非常に楽しいラウンドを満喫できました。

 ところが、午後になって森の奥のほうまで行ってラウンドするや、微妙な匂いが漂ってきました。実は、近くに養豚場があったんですね。風向きによっては、その匂いがコース内に充満し始めるわけです。

 決して、養豚場さんが悪いと言っているのではないですよ。話を聞いたら、最初に養豚場があって、コースはあとからできたそうだし。

 ゴルフ場を造ったバブルの頃、オーナーは「そのうち肉類は全部輸入することになって、養豚場もなくなるだろう」と読んだのかもしれません。でも現実は、ゴルフ人口が減る一方。なくなりそうなのはコースのほうだったりして......。

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る