【木村和久連載】なぜ、オヤジゴルファーはレッスンで上達しないのか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 私も仕事柄、たくさんの人にゴルフ技術を教わってきましたが、納得するのもあり、納得しないのもあり、とさまざまでした。

 その納得しない部分って、何でしょうか?

 例えば、こういうことがありました。

 アイアンを打つと、ボールが右斜めに緩く飛び出る"シャンク"という現象。あれには私も何度となく痛い目にあっています。いまだにシャンクが出るので、アイアンをほぼ封印して、ユーティリティーかウッドを多めに使ってラウンドしているほどです。

 じゃあ、シャンクはなぜ出るのか?

 簡単に言うと、ボールがネック部分に当たるから、変な球が出るのです。つまり、クラブフェースの根元部分にボールが寄りすぎているのです。

 ウッドでも同じような状況があります。でもその場合は"ヒール球"となって、ヘンテコな球筋になりますが、シャンクよりは前に飛びます。そういう意味では、シャンクはアイアン特有の現象とも言えます。

 そんなシャンクをどうしたら治せるのか?

 いろいろな先生に話を聞きました。すると、以下のようにふたつの意見に分かれたのです。

(1)ボールはネックに当たるのだから、クラブフェースの前、トゥ側で打てばいい

(2)あえてネック側にボールを置いて打てば、逆に意識するから、ちゃんと当たる

 結果、どうなったか。私は両方試してみましたが、どちらもダメでした。

 シャンクは急いで振ったり、トップのタメがなかったり、膝が曲がったりして起きるもので、現象面だけで治そうとする考えが無理なようです。

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