松山英樹が「怖い」と言った暴れん坊、ジョン・ラームが世界2位に (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 はからずも、今度はそれがちょっとした論争になっている。テレビ解説を務めていたカーチス・ストレンジ(アメリカ)が、その姿を見て「プレーオフ中に(対戦相手と)仲良く話をするなんて信じられない。冗談じゃない」とツイートしたからだ。

 ストレンジは30年前の1988年、全米オープンでニック・ファルドと18ホールのプレーオフを戦って勝利した。その間、ストレンジはファルドとは「ひと言も口をきいていない」という。

 怒りを露わにすれば問題視され、にこやかにプレーしていても「フレンドリーすぎる」と非難される。なんだか、ラームが気の毒な気がする。

 ともあれ、感情をコントロールできるようになり、ラームは結果を出し続けている。本人にしてみれば、それは喜ばしいことである。

 ラームは今年、松山英樹とともにメジャー制覇に最も近い選手と言われている。

「今年は(今回の優勝の他)、初戦のセントリー・トーナメントでスーパーマン(ダスティン・ジョンソン/アメリカ)に負けて2位になっただけ。すごくいい年明けになった。メジャーはこれからだし、まだまだたくさん試合が残されている。(それぞれの試合に)リラックスして臨んでいきたい」

 最後にそう穏やかに語ったラーム。松山にとって、手強い存在になることは間違いない。

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