完全にシードを失った香妻琴乃。
下部ツアー参戦でも必死に前を向く...

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「今年から公式のインスタグラムを始めたんですよ! あと、年末年始は地元の鹿児島に帰って家族でゴルフに行ったり、友だちや『めだかクラブ』のメンバーと会ったりして、すごく楽しい時間を過ごせましたよ」

 年明け、そう言って笑顔を見せる香妻琴乃(25歳)の姿を見て安心した。昨季の成績を引きずることなく、すでに先を見て、気持ちを切り替えているようだった。

レギュラーツアー復活へ、巻き返しを誓う香妻琴乃レギュラーツアー復活へ、巻き返しを誓う香妻琴乃 2016年シーズンに賞金シードを逃した香妻は昨シーズン、ファイナルQT()44位という資格でツアーに参戦。それでも33試合に出場し、トップ10入りも2回あった。
※クォリファイングトーナメント。ファースト、セカンド、サード、ファイナルという順に行なわれる、ツアーの出場資格を得るためのトーナメント。

 しかし、予選落ちが15回。調子の波が激しく、賞金ランキング63位にとどまって、またもシード権を獲得することができなかった。

 さらに昨年は、サードQTさえ突破できず、今季ツアーの出場権を完全に失ってしまった。結局、今季のQTランキングは104位。レギュラーツアーに出場できるのは主催者推薦(最大8試合)など数試合のみで、下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる。

 そんな状況にあっても、香妻が前向きなのは、今季からリランキング制度が導入されて(年2回実施)、シーズン途中でもレギュラーツアー復帰の可能性が広がったからに他ならない。

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