433ヤード、驚愕のビッグドライブで、D・ジョンソンが再び騒動に火 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 過去にもジョンソンは、最終日に崩れてメジャー優勝を何度か逃してきた。おかげで、この大会の結果によって、そうした"悪癖"が再発したかのようにメディアでは騒がれてしまった。

 その悪評を払拭するためにも、ジョンソンは「今回はどうしても勝たないといけないと思った」と、密かに闘志を燃やしていた。

「だから、バックナインに入っても、決して気を緩めなかった」

 実際、最終日は強風が終日吹きつけて、一時その風速は15m超えを記録するほどだったが、ジョンソンには関係なかった。追いすがるジョン・ラーム(スペイン)との差もじわじわと広げ、バックナインを迎えたときには6打ものリードを奪っていたが、それでもジョンソンの集中力が途切れることはなかった。

 なかでも圧巻だったのは、12番パー4だ。

 打ち下ろしながら、ピンまで433ヤード。ジョンソンは果敢に1オンを狙ってドライバーを振り抜くと、ボールは落下してからも傾斜を下ってグリーンをとらえ、さらにピンに向かって真っ直ぐ転がっていったのだ。

 ボールは完全にラインに乗っていたが、結局カップのわずか手前でストップ。パー4での"ホールインワン"は惜しくも叶わなかったものの、楽々とイーグルを奪うと後続を完全に振り切った。

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