「イ・ボミは燃え尽きた説」を否定。
2018年はもっと自分に厳しく

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 ただ、そうした状況にあっても、新たに気づいたこともあったという。

「ゴルフを楽しむ」ということだ。

 苦悩のシーズンの中で「ゴルフを楽しむ」という言葉の意味、その概念を再認識した。そして2018年シーズンでは、そのことをきちんと意識していきたいという。

「もちろん、今までも『ゴルフを楽しみたい』という気持ちはありました。でも、これまで自分が思っていたことと、本当の意味での『ゴルフを楽しむ』ということとは少し違いがあったかもしれません。試合をすることにおいては、もっと自分に厳しくしていかなければ、試合をする必要がないような気がしますし、『ゴルフを楽しむ』こともできないと思います。(2017年は)そのことを強く感じた1年でした」

 ゴルフを楽しむ――そのためには、練習でも、試合でも全力を出し切らなければいけない。そして、自らに厳しくなければいけない。他人よりも楽をして、集中して戦うことができなければ、本当に楽しむことなどできない。その重要性に、イ・ボミは改めて気づいた。

 周囲では、「イ・ボミはもう燃え尽きた」という声も囁かれている。だが、彼女にはまだまだ戦う意欲がある。勝ちたいという欲求も強い。

 2018年シーズンでの巻き返しへ、イ・ボミは密かに燃えている。

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