【木村和久連載】思い切ったルール簡易化は、日本のゴルフ界を救うか (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

・ボールのドロップは数センチ上からでOK
 ハザード周りでボールをドロップして処理しますよね。けど、普通にドロップするとボールは転がって、芝と芝の間に入って止ります。そりゃ、当たり前じゃん。だって、ボールは丸くて重いのですから、芝の隙間に入って当然です。結果、打ちづらくなって叩いてしまいます。

 これが、限りなくプレースに近い、数センチ上からのドロップが可能になります。表面の難しい場所から打つことが減りそうですね。

 とまあ、このように我々の感覚に近いゴルフの方向に向かっているようで、非常に喜ばしいことだと思っています。

 じゃあ、なんでこうしたルール改正を行なおうとしているのか?

 それは、世界的にゴルフ人口が減少しているからです。しかも、その背景には、スキーやサッカー、野球やテニスなど、他のスポーツに比べてルールが厳しすぎるという意見があります。

 もちろん、他のスポーツもルール自体は厳しいですよ。でも、例えばアマチュアのスキーは、ただ上から滑ってくるだけでしょ。そもそも競技やスコアなんて存在しないし、ほとんどレジャー化しているじゃないですか。

 ゴルフもレジャー化しているのに、その実情についていけていないのです。

 R&Aの危機感は相当なものです。結果、このようなルール簡易化に乗り出したのです。将来的な方向としては、プロのルールとアマチュアのルールを分ける、レギュレーションの分化も検討する予定だとか。

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