韓国の元祖美女ゴルファーが「日本に拠点を構えよう...」と思った理由 (5ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 30歳で新たな戦いの舞台に飛び込んだユン・チェヨン。それは、まさに背水の覚悟を持ってのチャレンジだったが、この1年の戦いを見れば、その判断は成功だった。

「前半戦はあまりいい成績を挙げられなかったのですが、『ダメなときはダメ。いつか結果を残せる』と信じて、すべてのことを前向きにとらえてやっていました。また、初めてあらゆることを自分ひとりでこなしてツアーに参加していましたが、その中で学ぶことがすごくたくさんありました。親元を離れ、プレーのことやコースマネジメントなども、すべて自分でじっくりと考えてやってきましたから。そうすると、成績も徐々によくなってきたんです。それは、とても不思議なことでした」

 冒頭でも記したが、ふたつの大会で2位に入り、優勝へあと一歩まで迫ったことも、来季への大きな自信となった。

「来季の目標ですか? まずは1勝ですよね。もちろん、簡単なことではないと思います。技術が高いからといって、優勝できるものではありませんし、そこには運も必要です。すべての要素がぴったりとかみ合わないといけないですし、タイミングもあると思いますから。

 年間何勝とか、賞金女王とか、そういう高い目標は掲げていません。とにかく、これからも楽しくゴルフがしたい。それができればいい。だって、もう30歳ですからね(笑)」

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る