韓国の元祖美女ゴルファーが「日本に拠点を構えよう...」と思った理由 (2ページ目)

  • 金明昱●取材・文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 そもそも彼女の名が日本のゴルフ界で知れ渡ったのは、2016年のヤマハレディース葛城だった。同大会に主催者推薦で出場したユン・チェヨンは、最終日を単独トップで迎えたのだ。結局、最後は長年日本ツアーで活躍する同郷の先輩・李知姫(イ・チヒ)に逆転を許したものの、通算5アンダー、3位タイという好結果を出して注目を浴びた。

 容姿端麗、それでいて強い。日本に来れば、イ・ボミ、キム・ハヌルに続く人気選手になりそうな予感がした。

 ただ昨年、韓国ツアーの取材に行った際、ユン・チェヨンに「日本ツアー挑戦を考えていないのか?」と聞くと、そのときはまだ"前向き"という感じではなかった。

「考えている最中です。でも、この歳で海外ツアーに挑戦するには、やはりかなりの覚悟と勇気がいりますから」

 それもそのはずである。彼女は韓国女子ツアーにデビューして以来、一度もシード落ちがなく、安定して戦える舞台があるのだ。

 しかも、毎年10人ほど選出される"KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)広報モデル"に、第1期となる2009年から8年連続で選ばれている唯一の選手である。ゆえに、韓国国内での人気は高く、KLPGAとしてもツアーから離れてほしくない選手であった。

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