タイガー・ウッズの復帰を大歓迎する米ゴルフ界。でも本音は...? (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そんなメディアからの問いに対して、元ツアープロで現在はテレビ解説などで活躍するブランデル・シャンブリー氏は、「答えはノーだ」ときっぱり言って、こう指摘する。

「いろいろなアスリートがケガから復帰し活躍しているが、まもなく42歳になろうとしているウッズに、同様の活躍を期待するのは厳しいだろう。年齢だけに限らず、ウッズがチッピング・イップスであることが(厳しいと考える)最大の要因。昨年もヒーロー・ワールド・チャレンジで復帰したウッズは、ウエッジで何度もグリーンを外した」

 ちょうど1年前、ウッズは今回と同じくヒーロー・ワールド・チャレンジでおよそ15カ月ぶりに実戦復帰を果たした。そして、年明けから積極的にツアー参戦を果たしていく予定だったが、結果的には1月末のファーマーズ・インシュアランスで予選落ちを喫し、翌週の欧州ツアー、ドバイ・デザート・クラシックで途中棄権。再び腰痛を悪化させて、わずか3戦(実質2戦)でまたも戦列を離れることになった。

 昨年のこうした事情もあって、「ウッズの復帰は、ゴルフ界にとっては本当に喜ばしいこと。しかしながら、結果には大きな期待をしてはいけない。とにかく今は、ウッズが少しずつ競技に慣れていくことが重要だ」という声が、米メディアの大勢を占めている。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る