【木村和久連載】多様化で生き残るゴルフ番組。あなたはどのタイプ? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 中学生の頃からゴルフ合宿生活をして、365日ゴルフ漬けの毎日を送る。さらに、外国から一流のコーチを招いて、世界レベルの技術を叩き込み、世界で戦える選手を育て上げていく、といった感じでしょうか。

 立派な施設を持つ東北福祉大や日大三島高など、全寮制のゴルフ部を増やして、JGAナショナルチームのヘッドコーチを務めるガース・ジョーンズ氏(オーストラリア)のような有能なコーチもどんどん招聘する。男子ツアーのレベル向上には、これしかありません。

 そういう意味では、最近のヒットは日本オープンで優勝争いを演じた金谷拓実選手(東北福祉大1年)でしょうか。大いに期待ですね。

(5)等身大のゴルフに共感し、楽しむタイプ
 こちらは、週末や深夜にBSとかチャンネルのはしっこでオンエアされているゴルフ番組が好きな方々ですね。多くはプロとタレントとのマッチや、トップアマとの対決といったものですが、案外根強い人気を誇っています。

 要するに、プロアマを楽しむ感じでしょうか。ハンデが同じくらいのタレントさんのプレーを見て、「あいつ、オレと同じミスしてやがんの」と妙に安心したり、「こいつ、めちゃくちゃうまいな」とタレントさんのプレーに感心したりして、等身大の自分のゴルフと比べて楽しんでいるわけですね。

 うまいタレントさんといえば、やっぱり石田純一さんでしょうか。そういえば先日、沖縄で一緒にラウンドさせてもらいました。

 実はご一緒するのは2度目ですが、相変わらず上手で、とても勉強になりました。63歳ですが、いまだ250ヤードぐらい飛ばしていましたよ。以前は、名門コースのハンデ「8」の腕前でしたから、本物のシングルゴルファーです。

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