【木村和久連載】多様化で生き残るゴルフ番組。あなたはどのタイプ? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 こうしたプレーはアメリカのPGAツアーではよく見られます。ですから、このタイプのファンはNHKのBSやゴルフ専門チャンネルに集まるのかな、と。正直、こんなすごいプレーばかり見ていると、国内ツアーはちょっと生ぬるく感じてしまいますね......。

(2)プレーと選手の美しさを堪能し、愛でる喜びを味わうタイプ
 これは、女子のツアーなどに見られる現象です。古くはローラ・ボー選手ですか。今なら、イ・ボミ選手やアン・シネ選手などですかね。

 可愛い顔をして、オジさんのドライバーをはるかにしのぐ飛距離を見せられると、もうオヤジたちはメロメロ。M男になって、応援しまくりですよ。

 アン・シネ選手の高い身長から振り下ろされるドライバーは、まさに鞭(ムチ)みたいです。それを見て、ゾクゾクしているオヤジが意外といるんじゃないですか。

 以前、ビーチバレーで活躍した浅尾美和選手みたいに、ルックスのよさでビーチバレー全体の知名度を上げることも大事だと思います。

 その点、日本の女子ツアーは美女もいれば、愛らしい子もいるし、小技や飛距離自慢もいるし、と役者がそろっています。

「判官びいき」というのかどうか、か弱く、美しい子が優勝争いに加わってくると、つい応援したくなります。そういうことがたまにあって、通常は凄腕のゴルファーが勝っていく――これで、女子ツアーは人気のバランスが取れているんですね。

 もちろん、女性ファンも結構います。そういう人は、かつて松田聖子さんを見ていたように、自己実現をこれほどまで見事に達成しているプロの姿を見て、自分を奮い立たせている。そんな見方もできます。

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