松山英樹の「最強ライバル」に。元祖ヤングガンのP・カントレーが復活 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 1866位。これは、昨年末のカントレーの世界ランキングである。それが現在は、44位にまで急浮上。年内までこのまま50位以内をキープできれば、来年のメジャー初戦、マスターズへの出場権が獲得できる。

 カントレーがマスターズ出場を決めれば、プロ転向直前の2012年以来、2度目となる。2012年大会は、松山が2年連続でベストアマを目指して奮闘したが、最終日にカントレーが逆転してベストアマを獲得。その姿は今でも鮮明に覚えている。

「僕はケガをして、いろいろなことを諦めなければならなかったが、ゴルフだけは絶対に諦めなかった。もし背中の痛みが一生治らなくても、痛みを抱えながらゴルフをしていこうと思っていた。それを思うと、今こうして僕が試合に出場し続けられることは奇跡かもしれない。

 ジョーダン(・スピース)、ジャスティン(・トーマス)......彼らとはずっと一緒に戦ってきた。今は少し水をあけられてしまったけど、新シーズンではそんなツアーを引っ張る"ヤングガン"たちと数多く戦えると思ったら、こんなにうれしいことはない。目指すのは、もちろん世界ランキング1位だ」

 きっぱりとそう宣言したカントレー。彼の頭の中にあるライバルには、もちろん松山英樹の名前も入っていることだろう。シーズンが本格化する来年、多彩なタレントがそろう"ヤングガン"たちがどんな戦いを見せてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。

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