松山英樹とトランプ大統領のラウンドを、海外メディアはどう伝えたか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そんなアナウンスから、今年の全米オープンで2位に入った戦いぶりや、感情をあまり表に出さないプレースタイルなどについて紹介すると、メディアに対してはシャイだが、本当はとても気さくな青年であること、今年1月に結婚して7月に第一子が誕生していたことを8月に発表した話題なども取り上げていた。

 米3大ネットワークのCBSテレビでは、当日のプレーの詳細もレポート。そこで紹介した、トランプ大統領がプレー中にツィートした「安倍晋三総理大臣とヒデキ・マツヤマ、素晴らしい人たちとプレー中」というコメントと、トランプ大統領のショットの動画は、多くのメディアからも瞬く間に配信された。さらに、トランプ大統領が松山を「日本のゴルフ史上、最も偉大な選手だろう」と話したことに触れ、それはおそらく事実だろうと伝えて松山の戦績を称賛した。

 この出来事について、詳細を伝えたのは米メディアだけではない。イギリスでは、高級紙であるインディペンデント紙をはじめ、多くの新聞やネットメディアが、トランプ大統領と松山とのプレーについて報道。さすがはゴルフ発祥の国だけあって、"ゴルフ外交"の話題はイギリスでは興味深いニュースなのかもしれない。

 秋晴れのもと、スカイブルーのシャツでプレーした松山。首相官邸のフェイスブックには、こんなコメントが上げられていた。

「ずっと緊張しっぱなしで、大変な一日でした。なかなかこういう経験はないので楽しかったです。おふたりには気さくに喋っていただきました」

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