【木村和久連載】ホールインワンとエージシュートはどっちがすごい? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 統計的には、ホールインワンの出る確率は約1万2000分の1だそうです。1回のラウンドでショートコースが4つあると計算するなら、3000ラウンドに1回、ということになります。

 自分は過去、年間50ラウンドを25年やってきましたから、やっと半分弱まで来たんですね。パチンコで散々つぎ込んで、大当たりがまだ来ない、みたいな心境でしょうか。今は年間20ラウンドがいいところなので、死ぬまでに達成できるかどうか、微妙です。

 今回の友人のホールインワンは、結構いい当たりをして、順当にカップに入ったそうです。普通はそうですよね。けど、ミスショットで入った方もおられます。

 昔、作家の安部譲二先生はあまりよろしくない当たりだったのですが、いろいろなところに当たって、結果ホールインワンになったとか。ピタゴラスイッチ的ホールインワンと申すべきでしょうか。それでも当時、ホールインワン達成を盛大に祝ったそうですよ。

 一方のエージシュート。自分の年齢以下のスコアを出すことですが、おそらく90歳を過ぎても普通にゴルフをやっていれば、達成する可能性は高くなると思います。なにしろ、「ワシは毎月エージシュートを出しているから」なんて言っているお爺さんを、ゴルフ雑誌などではよく見かけますから。

 とはいえ、90歳を過ぎてもゴルフって、なかなかできませんよ。エージシュートも本当に「すごいこと」だと思います。

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