【木村和久連載】ラウンド中の、恥ずかしいトラブルショットあるある (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 だいたい、水中にあるボールを打つウォーターショットは、アマチュアにとってはかなり難しいです。ボールが完全に水没している場合は、クラブフェイスが水圧に負けて、ボールにかすりもしないと思います。我々が打てるのは、ボールが半分ほど水に浸かっているぐらいが精一杯でしょう。

 具体的にはビーチバンカー、要するに砂浜になっているところの、水際なら打てます。そういう場所があるのは、私が知っているところでは、鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)の東の4番ショートや、沖縄県のカヌチャリゾートのゴルフコースの、13番ショートとかでしょうか。どうしてもウォーターショットを打ちたい方は、そういうところで打つのがよろしいかと。

 もし機会があったら、裸足になり、スマホで動画撮影してもらいながら、思う存分チャレンジしてください。水しぶきが上がって、いい記念になりますよ。

(2)二度打ち
 今はほとんどありませんが、かつてゴルフを覚えたての頃は、二度打ちをたまにやりました。深いラフやバンカーなどで、アイアンヘッドがつっかかって、それを振り上げようとしたときに起きるようです。

 1回打ったボールを、また目の前で打ってしまうのですから、多くはアプローチのときに起こります。

 二度打ちによる一番の問題は何か? というと、ビギナーは自分が二度打ちしたことに気づかないことが多い、ということです。なので、遊びのラウンドの際などに、「今のは二度打ちだよ。本当は1打加えるけど、今日は練習ラウンドだからいいや。でも、シビアなコンペのときなどには、自分で申告してください」と説明してあげるのがいいでしょう。

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