【木村和久連載】終活ブームの今、「人生最後のゴルフ」を考える

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第125回

 ゴルフを始めたからには、いつかは引退するときがやってきます。以前は、70歳ぐらいがゴルフのやめどきかなと思っていましたが、知り合いの漫画家の先生などは、70歳、いや80歳を過ぎてもゴルフをやっています。ゴルフの現役寿命もだいぶ延びたようです。

 かつて、飲みの席かなんかで「人生最後のゴルフ」と「人生最後のエッチ」はどっちが先にやってくるか、というバカな話で盛り上がったことがあります。

 みなさん、「そりゃ、ゴルフが先に引退だよ」と言うのです。「だって、エッチは寝ていてもできるし、風俗もあるし」と。「けど、ゴルフは体が丈夫じゃないと無理でしょ。だいたい10kmの山歩きなんて、年寄りにはできない」といった意見が大半を占めていました。

 ところが、現在はゴルフ環境が激変し、乗用カートは当たり前。改造工事も進んで、極端な上りのコースは減って、想像以上に楽なラウンドができるようになりました。おかげで、今やゴルフよりもエッチのほうが先に終わりを告げる可能性もありそうです。

 現に、80歳超えの先生方から、愛人がいるとか、風俗に通っているといった噂話は聞こえてきません。やはり、女性関係は"赤玉"が出てしまったようです......。

 というわけで、"白玉"遊びの限界話を少々していきましょう。

 ゴルフ人口はピーク時の1200万人から、ここ20年でおよそ半分の600万人程度まで減っているのが現状です。その結果、ゴルフ場も減少。確かにいくつかのゴルフ場は太陽光発電所となり、ソーラーパネルが並べられています。

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